エクスプレッシブライティング と デスライティング

エクスプレッシブライティング と デスライティング

エクスプレッシブ・ライティングってご存知ですか?

不安に襲われた時やイライラ、不快感、恐怖などのネガティブな感情に襲われたときの対処法として有名です。

やり方はいたって簡単。思いついたこと、考えていたこと、不安なことなどを紙に書き出すだけです。

書く媒体は紙でなくても構いません、Word や Excel のような電子文書でも構いません。

思いついたこと、ネガティブな感情になった理由、どんなふうに発散したいかなど思いっきり書き殴るといいでしょう。各ボリュームはA4用紙一枚程度で十分だと思います。一枚で足らないなら裏面も使って、二枚使ってください。

一度紙に書き出してアウトプットすることで気持ちが整理できて落ち着いてきます。

真剣に悩んでいること、困っていることも紙に書き出してみるといいでしょう。

スーッと怒りが抜けていって、落ち着いた感情に戻ることができます。するとさっきまでの怒りが嘘のように落ち着いてくるのを感じるはずです。

「そんなわけあるか」って思う方もいるかもしれません。「そんなんで怒りが抜けていくなら苦労しない」と反論する方もいると思います。

完全に怒りが消滅するわけではありません。ただ、やらないよりは遥かにいいですし、元々あったネガティブ感情が7割にまで減少するような気がするのです。

思考の整理にもつながります。いいアイデアが浮かばなくてモヤモヤしているときにも有効です。なんとなく行き詰まって、困っているとき、自分は何がしたいのか、最終的なゴールはどんな感じなのかを想像してみましょう。そして紙にかきだしてみてください。

エクスプレッシブライティングは有名なので知っている方も多いでしょう。実践している方も多いのではないでしょうか?

ところで、こういったものの他にもいろんな研究論文が出ています。

ケント大学によるデスライティングの実験

イギリスのケント大学の研究チームが発表したデスライティングってご存知でしょうか?

デスライティング!?なんだか恐ろしい名前ですね、プロレス技みたいで^_^;。

デスライティングとは一週間だけ、毎日自分の死に関する日記を15分間書いてみる、というものになります。

「明日自分の人生が終わるとしたらどうなるだろうか?」

「今週で自分は死ぬとしたら、最後に誰に会いたいのか?」

「死んだら周りからどんなふうに評価されるのか?」

自分の死に関するテーマならなんでもいいです。自分が死んだらどうなるのかを想像し、15分間ほど書き下ろしてみてください。この作業を一週間程度続けてみてください。

こんな作業をすると心が折れそうになるかもしれませんね。ですが、ケント大学の研究チームによると、デスライティングをした被験者としなかった被験者を比較すると、人生におけるモチベーションや自尊心に大きな違いが出たことが判明しました。

デスライティングを実践すると今の自分を受け入れる力、自分を好きになる力にもいい影響が出たことが判明しました。また他人への思いやりや協調性も上昇したことが明らかになったのです。

ストレスや不安も減少し、よりリラックスして過ごせるようになったそうです。

どうしてこんないい影響が出るのかというと、死について真剣に考えてみると普段何気なく生きている人生に対して希少性が増すからと言われています。

自分の本来の価値であるとか、自分にしかない付加価値であるとか、そういったものと向き合うことでより本来の素晴らしさに気づくことができるのです。

例えば1本10万円のビールをもらったと想像してみてください。すごく古くて、恐ろしく希少価値があって、なかなか手に入らないと言われて飲んでみる場合と、コンビニで150円で売っているビールを比較してみてください。どう考えても前者の方がありがたい感じがして、味わい深い感じがしますよね。

私もデスライティングを実践したことがあります。自分の死について真剣に考えてみました。

お通夜にどのくらいの人が集まるのかな、どんな人が来てくれるのかを考えると泣きそうになりました。

不安やストレスを抱えて辛いときにやってみると本当にいいかもしれません。アイデアが出なくて困っているとき、困難なことを乗り越えることに苦労している時など、特にいいと思います。

一度自分の命や人生と向き合うことで希少性が上がり、生きたい、頑張りたいという思いが強くなってくるのです。

なんとなく不調を感じている方、アイデアが出なくて行き詰まっている方は実践してみてください。

こういったデスライティングをブログで発信してみてもいいかもしれないですね(^^;;。

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