小規模建築物用 小型エレベーター 4つの特徴

小規模建築物用 小型エレベーター 4つの特徴

小型エレベーターというものをご存知でしょうか?

福祉施設、診療所、医院、保育園などの小規模な施設に設置できるエレベーターのことです。基本的には4階以下の施設で設置するのが目安です。

ちなみに住宅用のエレベーターはホームエレベーター と呼ばれます。

小型エレベーターの需要が今後高まるのではないかと思い、今回記事に取り上げました。

日本では少子高齢化が進んでおり、介護施設や高齢者対応型のアパートでは、上下に移動するエレベーターが必要とされています。

以前の記事でも取り上げましたが、団塊の世代全員が今後75歳以上の後期高齢者になります。エレベーターのある物件・施設を必要とする人が増えてくることでしょう。

今回の記事では、パナソニック製の小型エレベーターとはどう言ったものなのかを取り上げます。

小型エレベーターの特徴1 省スペース設計

こちらの図↑はパナソニック製の小型エレベーターと業務用エレベーターとの間取りを比較したものになります。

かご内寸法(エレベーター内部の寸法)は従来の業務用エレベーターとほとんどかわないくらい広いのがわかるかと思います。かごと昇降路間の空間が小さいという特徴があります。

業務用エレベーターの場合だと法律によって厳しく制限されており、なかなかかご内寸法を大きくできないという難点がありますが、小型エレベーターの場合その欠点を克服しています。

ただし、定員は3人までです。最大重量も200kgと、業務用エレベーターよりは力がないという特徴もあります。

昇降路断面図を見てもわかる通り、業務用エレベーターよりも、小さい空間で設置することが可能です。ピット(昇降路内の床下深さ)が 550mm と浅いので、わざわざ床下土間をはつる必要がほとんどないです。

小型エレベーターの特徴2 木造建築にも直接設置可能

「エレベーターを設置する時って鉄筋づくりじゃないとダメなんじゃない」と思われるかもしれません。

そんなことはありません!木造建築にも直接設置可能なのです。なんと素晴らしい!

水平梁で補強する必要があるので造作費用がかかることがありますが、自立鉄塔を立てる必要がありません。

業務用エレベーターを設置する場合は、昇降路を鉄骨で組み立てる必要があるので建築コストが高いです。

小型エレベーターの特徴3 低価格メンテナンス

「メンテナンス費用高いんじゃないか」と不安中もおられるかと思います。上図をご覧ください。

小型エレベーターは年4回定期点検をすることが法律で義務付けられています。

年間費用は10万円ほどで、月額分割支払いにすれば割と安価です。

オプションで「遮煙乗り場ドア点検付き」機能や「エレベーター自動通報システム付き」機能をつけた場合、追加でメンテナンス費用がかかります。それにしてもそんな大きな金額ではないですね。

小型エレベーターの特徴4 動力電源契約不要

「小型エレベーター設置するとなると、大規模な電気工事必要なのか」と心配になるかもしれません。

実はそんなことありません。一般家庭用の電源のみで稼働します。すごいです!

人類の叡智が詰まっている、素敵なエレベーターですね!

ぜひ設置を検討してみてください。気になる設置費用や料金はこちらのページをご覧ください!

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