日本の木材の現状

日本の木材自給率ってどのくらいかご存知でしょうか。
林野庁がデータを公表しています。
ただ、このデータは非常にわかりにくいのですね~_~;。
森林・林業学習館がもうちょっとわかりやすいデータを公表しています。

国内自給率はここ15年間ほど高くなっていますが、それでも1/3程度ですね。
この数字がすごいことなのか、悪いことなのか判断できますか?
実は良くない状況と言えると思います。
「国内の木が伐採されないからいいのではないか」、「国内の環境が保たれるからいい」という意見が出るかもしれません。
ただ、そういった意見はちょっと見通しが甘いです。
そもそも日本の木が伐採されない一番の理由は、国産の木材の価格が下落したからです。外国産の安価な木材が戦後、大量に流入してきた事が下落に拍車をかけました。
伐採をして、材木として販売しても余り儲からなくなってしまったのが1番の理由です。
価格の推移に関してはこちらの記事も読んでみてください。
国内自給率が低いと何が問題なのか?

林業や木材加工業者が儲からなくなり、木材加工の職人が育たなくなるという問題が発生します。
また、日本山林の樹木を管理しているのは林業事業者です。
倒木を片付けたり、木を飢えたりする人がいなくなると山は痩せ衰えてしまいます。
すると漁業にも影響が出ます。山から流れてきた川の水には堆肥の栄養分が豊富に含まれており、魚はそれらの栄養を餌にしています。
なので漁業にも悪影響が出てしまいます。
なんと恐ろしいのでしょう。
林を育てる活動を頑張りましょう。