ソーラーパネルで発電した電気の売電価格が下がっている!

ソーラーパネルって皆さんご存知ですよね。街中でよく見かけるやつです。
私も小学生の時に、ソーラーパネルで動くミニ四駆のようなのを学校で組み立てた事があります。電池をセットしていないのに動き出して、驚いたものです。
住宅の屋根に設置している方もおられるかと思います。自宅で発電した電気を自宅で消費したり、余剰分を電力会社に売電できる仕組みになっています。この仕組みのことをFIT制度と言います。
FIT制度とは再生可能エネルギーの固定価格買取制度(Feed-in Tariff)の略称のことで、一般家庭で発電したエネルギーを電力会社が買い取るという制度のことです。
FIT制度は 2012年 7月 1日よりスタートしました。この制度が始まってからいろんな人が空き地を買い取ってソーラーパネルを設置したものでした。
この制度が始まった 2012年 頃からあちらこちらで太陽光発電所が建設されてました。車を走行中によく「ここ、発電所になったんだ」と思ったものでした。
でも最近は発電所を新設する事が少なくなってきました。こちら↓の図を見てください。

こちらのグラフ↑は太陽光発電業者の倒産件数と負債額を示したものになります。引用元の記事も併せて読んでみてください。興味深い事が書いてありました。
FIT制度が始まったのが 2012年 です。2016年ごろから急激に倒産しているのが分かります。
どうしてこうなったのかというと、国が売電価格を下げていったからです。
売電価格の推移を見てみましょう。

売電価格が右肩下がりになっているのが一目瞭然です。発電量によって価格は違ってきます。住宅用太陽光パネルでは、10kW未満 である事が多いので緑色のグラフに着目しましょう。
ダブル発電とは、エネファーム等の自家発電設備と太陽光発電(10kW未満) の双方を設置したものという意味になります。
倒産件数が増えた理由は売電価格が下がっていき、儲けの分と太陽光発電所の管理維持費などの採算が合わなくなったからだと考えられます。
ところで、一つ疑問が残りますね。どうして売電価格が下がっているのでしょうか?
次回の記事では、売電価格はどんなふうに決まっているのか、そしてどうして下がっていったのかを明らかにしたいと思います。